モラルサーベイとは

モラルサーベイ:従業員意識調査

モラルサーベイとは、日本訳にすると「従業員意識調査」といったところであろう。

モラルサーベイを実施することにより、『従業員一人一人にその心情を問い、その反応を分類・整理して、職場の士気と勤労態度を推測し、評価して職場などの改善向上対策の資料を得る』のである。

人的要因の診断は定量化しにくい。

モラルサーベイ(従業員意識調査)は、経営の活力を左右する人的資源、すなわち従業員の意識を定量的に分析・評価し、経営風土・組織や労務管理の長所と問題点をつかむ手法である。
定量化診断の困難な人的要因を、財務診断における経営比率分析のように客観的・定量的に測定しようとするのがモラルサーベイ(従業員意識調査)なのである。
言い換えると、従業員の会社に対するロイアリティーや仕事に対するモチベーションを定量化し分析する手法といえる。

モラルサーベイの実施手法

モラルサーベイ:従業員意識調査の実施手法

モラルサーベイ実施手法を簡単に紹介すると以下のようになる。

【モラルサーベイの実施手法の概略】
アンケート用紙の事前配布により、アンケートを回収し、評価指標を算出。
業界の平均指標と比較しながら、調査対象企業の従業員のモラールを測定。

【モラルサーベイによる測定項目の概略】
経営の活性度を把握するために、5つの視点で測定項目を選定する
 (ア) 方針の徹底…経営方針・計画の浸透、目標達成度合等
 (イ) 組織運営…規律・指揮命令、仕事・作業の割当、職場の雰囲気
 (ウ) コミュニケーション…上司・部下、指示・伝達、協力体制
 (エ) 処遇…給与・賃金、昇給・昇格、福利厚生面
 (オ) 意欲…満足度、意欲、個人性格

調査結果をいかに分析し、従業員の意識改革に取り組んでいくかが企業経営の舵取りにおいて重要となる。

モラルサーベイの実施結果の活用

モラルサーベイを実施することで、従業員一人一人にその心情を問い、その反応を分類・整理し、職場の士気と勤労態度を推測し、評価して職場などの改善向上対策の資料を得ることが可能となる。
この結果を有効に活用する際のポイントとしては、モラルサーベイの結果を事前に予想しておくことである。

モラルサーベイの実施結果だけをみてしまうと、おおむね予想通りだったといった心情に陥り、改善すべき課題に気付かないケースがある。
これでは、モラルサーベイを実施した意味がない。

モラルサーベイの実施結果の活用イメージ

モラルサーベイの実施結果の活用イメージを解りやすく説明するために、事例を踏まえて説明する。

まず、モラルサーベイ実施前に経営陣に実施した。

モラルサーベイの予想結果は次の通りだった。

【経営陣によるモラルサーベイ実施前の事前予想(サンプル)】
@グループ内でのコミュニケーションは円滑であり、各人が責任をもって業務に従事しており、上司・同僚・部下との信頼関係高いと予想。
A技術指導などの指導も十分に行われている。

その後、モラルサーベイが実施され、実施結果は、以下の通りとなった。
【アンケート結果イメージは、右下図】

モラルサーベイの結果

【モラルサーベイの実施結果(サンプル)】
@「上司が仕事を任せてくれている」との意識が強い反面、「上司への信頼性」や「上司への個人相談」が低いとの結果。
A「社内教育への力点」への意識が著しく低い結果となった。
これにより、経営陣と現場の認識に大きなズレがあったことに気付く。
ここで、重要なのことは、このズレを、すぐに改善すべきなのか、改善の必要性が低いかを判断することである。

【アンケート結果を受けての方針の決定(活用イメージ)】
@上司と部下の関係が脆弱。組織としての管理がされておらず個人裁量に任されているとの認識をもち、組織活性化に向けた取り組みを開始する。・・・早急に改善すべきと判断。
A勤続年数の長い従業員が多く、技術力の蓄積により現状では社員教育の必要性がないため、社員教育に対する意識が低い結果と推測される。早急に改善する必要はないが新入社員などの採用時には経営課題として浮上する懸念がある。・・・喫緊の課題ではないが、潜在的な経営課題となりうる旨を認識。


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