事業承継と相続

事業承継

テレビ東京が放送するガイアの夜明けで放送された、「骨肉の争いを避ける術 〜いま知っておきたい"相続"〜」。
同番組で、『相続をめぐるトラブルが増えている。家庭裁判所に持ち込まれる相続の相談は年間16万件。この10年で2倍になった。』、『会社の相続にも問題が…。全国の中小企業で、「後継者不足」を理由に廃業した会社が、約7万社。一番の原因は、会社を引き継ぐ際のリスクだ。』と紹介されている。
会社の事業承継の事例として、東京・品川区にある歯ブラシ製造・販売会社「ファイン」の事例紹介がなされている。
・ 新社長候補は、3人娘の末っ子(43歳)
・ 年前に正式に社長就任の依頼を母から受けた
・ 当初はかなり悩んだという。理由は、社員が自分についてきてくれるのか自信を持てなかったから
といった、内容に会社の相続、事業承継の真実を垣間見ることができる。

事業承継は身近な問題

テレビ東京が放送するガイアの夜明けで放送された、同番組(「骨肉の争いを避ける術 〜いま知っておきたい"相続"〜」)で、『遺言を残す人の数は年々増加、意外なヒット商品も生まれている。文具メーカー・コクヨの「遺言書キット」』といった内容の放送があった。
意外にも、20〜40代の比較的若い年齢層の購入者も多いそうです。親に「遺言書を書いてくれ」なんていうことは、なんとなくタブーといった感じがありませんか。そこで、実際に、文具店に遺言書なるものがあるのか行って見ました。
ありました、「遺言書 虎の巻」。帯表紙には、「財産が特になくても、まだ若くても、遺言書は必要です。」との記載。中を見てみると、
・「パートナーの生活を守るために」
・「子供にメッセージを残すために
・「家族仲良く暮らすために」
といったマンガで事例を紹介していました。しかも、非常に軽いタッチで。
これを事業承継にあてはめてみると、
「従業員の生活を守るために」
「後継者にメッセージを残すために」
「家族仲良く暮らすために」といったところでしょうか。
遺言書を軽いタッチで扱う、KOKUYOの遺言書キット。
事業承継も軽いタッチで扱う、事業承継キットなるものがでればヒットするのではなんてことも思いますが、実際の事業承継は大変ややこしいのが現実です。

事業承継対策がややこしいと感じる理由

事業承継の方向性

個人の相続対策である「相続設計」に比べ、事業承継(会社の相続)対策は非常に難しい。理由は、個人の相続対策で検討すべきことに加え、ハートの面では経営者の心(思い入れ)、法律面にでは会社法、税務面では法人税等の会社に関わる税金、経営環境の面では業界動向など各種事項を検討すべきことが多いからである。

事業承継における課題(悩み)

一般的に、事業承継に対する悩みは各種であるが、円滑な事業承継を行う上で良く聞く悩みを挙げると次のような課題が挙げられる。
【経営承継に関する悩み】
・取引先との関係を維持すること
・後継者を教育すること
・金融機関との関係を維持すること
・役員や従業員から指示・理解を得ること
【財産(負債)の承継に関する悩み】
・借入に対する現経営者の担保等を解除できないこと
【後継者の選定に関する悩み】
・後継者の候補を確保すること
・複数の候補者から後継者を絞り込むこと

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